私の会社「オンゴフードコミュニケーション」(www.ongofood.com)で夜食ツアーを始めたときのコンセプトは、観光客に本当の韓国を紹介し、料理を通じて韓国の文化を体験することだった。今、このツアーは200人以上の参加者が共にする一番人気のイベントとなった。 私たちは同ツアーを広蔵市場の商店からスタートさせる。夕暮れになると慌ただしい通りは一気に静かになり、工芸品店と商店は灯りを消し始める。市場にはビンデトッ(緑豆チヂミ)、揚げ物などのおいしそうな料理とマッコリが店頭に並ぶ。そこは一日の疲れを癒してくれる商人たちの活気が満ち溢れる。 ツアー参加者たちは、韓国にとても関心が高い。それは彼らの夢が現実と化すからだ。彼らは雑誌や本で韓国に関する記事を読んでいるし、韓国のテレビや映画も見ている。旅行した人たちに韓国に関す る話を聞いている人も多い。彼らは期待に満ち溢れ、とても興奮している。 広蔵市場のツアー中で一番重要な部分は、麻薬キムパプ(米を巻いて作ったのり巻きは、とてもおいしかったが、麻薬のように中毒性が強いという意味でそう呼ばれる)、おじさんがペチャクチャと話をしながら売っている肉汁たっぷりの豚足、そして新鮮な刺身、豆、野菜、そして宴会用のお餅セット、ナツメなどを売る屋台だ。 広蔵市場を見回ったあと、私たちは肉と焼酒を楽しむために鐘路(チョンノ)に向かう。韓国式バーベキューは、参加者たちがもっとも好きなようだ。人々は熱い炭の固まりをテーブルに持ってきて、火鉢に入れるのを見てとても驚く。肉をはさみで切り始めると、彼らはまるでキャンプファイヤーを始める時のようにそれをジッと見つめている。肉がすべて焼けると、野菜に多種類のソースと焼いたニンニクを入れて食べる。バーベキューの味をよほどに気に言ったのか、参加者の中にはサンチュサム(サンチュのご飯包み)にキムチやおかずを包んで食べたりもする。(現地の韓国人はこれを見て驚く) その次は、日本酒と味が似ている米を蒸溜して作ったお酒と料理を食べるために、街頭に出ている屋台に行く。テントの下で食べることに参加者たちは興味津津で、そこで参加者たちはお酒を飲む風習について話を交わす。普段、外国人たちが屋台を訪れるのはほとんどないので、親切な店主は常に旅行客にサービスのおつまみを提供してくれる。 ツアーの最後は、伝統的な韓屋(ハンオク)でマッコリを飲むことだ。静かな雰囲気の中、韓国の文化に触れてどれだけ驚いたのかについて、それぞれの思いを話し合う。 ツアーの間、道端に座り込んでしまうほど酔う人は誰もいない。彼らは本当の韓国人になり、夜を楽しむことよりも、楽しむことに集中しているようだ。韓国では酔うまでお酒を飲まない。お酒の場は、互いのことをもっと知れるようにしてくれる。料理がお酒の飲みすぎを防いでくれるので、お酒の席には必ず食べ物を添えるほうが健康にいい。夜がふけるころにはみんなが友達になる。彼らは韓国で過ごした夜と経験を永遠に忘れないだろう。
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